お天気もよく、風もなく、絶好の観察びよりでした。
　赤い果実、黒い果実、翼のある果実などを皆で探しながら、結果を各自がビンゴ形式で記録し　楽しみながら観察しました。

(1)観察会のコース （ピンクの着色部）

 

（２）観察会の様子

観察予定場所が復旧工事中で、じゃまにならないところで観察。	”ピラカンサ”を観察中
ヒノキバヤドリギを観察	アセビを観察中
観察したものを皆で確認中	４×４のビンゴ

（３）観察した果実

下の�@から�Oがビンゴの問題です。縦横４×４の升目に�@から�Oまで自由 に数字を記入してもらってから、問題を配り、�@から�Oに該当するものを見つけたら、書き込んでいただきました。 （ビンゴの問題とみつけた樹木名） �@赤い色の実＝クロガネモチ、シナヒイラギ、ハマヒサカキ、ピラカンサ類、アオキ、サルトリイバラ、タラヨウ �A橙色の実＝ピラカンサ類、ザクロ、クチナシ、エノキ、ハマヒサカキ �B紫黒色の実で房状になるもの＝イヌツゲ、ユズリハ、ヒメユズリハ、ネズミモチ、トウネズミモチ、（シャリンバイ） �C紫黒色の実で房状にならないもの＝イヌツゲ、ハマヒサカキ、シャリンバイ、ヒサカキ、カクレミノ �D薄緑色の実＝エンジュ、ハマヒサカキの未熟果 �E熟すと裂ける実で、中にツヤのある堅い種が入っているもの＝ツバキ、サザンカ、トサミズキ �F熟すと裂ける実で、中に毛が密生している種が入っているもの＝フヨウ �G熟すと裂ける実で、中に赤い種が入っているもの＝トベラ、ザクロ、コブシ、カラタネオガタマ �H熟すと裂ける実で、中に細かな種が入っている（殻だけの場合も含む）もの＝ツツジ類、アセビ、ガクアジサイ �I熟すと裂ける実で、中に翼のある種がはいっているもの＝サルスベリ、シマサルスベリ �J大きくてお尻が少し凹んでいるドングリ＝マテバシイ �K殻斗（”皿”や”帽子”などと言われているもの）が鱗状になっている砲弾形のドングリ＝ウバメガシ �L殻斗（”皿”や”帽子”などと言われているもの）が縞模様になっているドングリ＝アラカシ、シラカシ �M殻斗に深く包み込まれているドングリの仲間＝スダジイ、ツブラジイ �N翼のある実＝アキニレ、シマトネリコ �O熟しても裂けないし、果肉も無い実＝ケヤキ、アキニレ、シマトネリコ、マルバハギ、ミヤギノハギ、ブラシノキ類

�@赤い実

ピラカンサ　多肉果	サルトリイバラ　多肉果
恐らく、交雑種と思われるので、「ピラカンサ」としました。	鳥が運んできたのでしょうか、赤い実をつけたサルトリイバラが、植込 みの奥でつるを伸ばしていました。

�A橙色の実（？）

ハマヒサカキ　多肉果

ハマヒサカキを見ると、最終的には、赤黒くなるようにですが、途中の段階では、黒っぽいもの、赤っぽいもの、紺色のものやひど有りの画像のような色のもの など、様々です。

�Bの紫〜黒い実で房状になるもの

ユズリハ　 多肉果	ヒメユズリハ　多肉果
ユズリハの果序は、 垂れ下がりますが、ヒメユズリハの果序は、垂れ下がらないで上向きにつきます。

�Bの紫〜黒い実で房状ではないもの

シャリンバイ　 多肉果

シャリンバイの果序は散形状になっていて、ブドウのような房状ではないので、とりあえずこちらに入れました。

�F熟すと裂ける実で、中に毛が密生している種が入っているもの

フヨウ　裂開果 種に毛があって、フワフワと風に乗って散布されます。

�K殻斗が鱗状のドングリ	�L殻斗が縞状のドングリ
ウバメガシ　堅果	アラカシ　　堅果

�N翼のある果実

アキニレ　翼果

シマトネリコ　翼果

（４）その他

○一本の木に、棘のある葉と無い葉がついていたシナヒイラギ

シナヒイラギ　 多肉果 ちょっと色づきが悪いですが・・・、熟すときれいな赤色に。 全体的に先端以外は棘がない葉が多い株でした。

左の画像の樹が、こんな葉もつけていました。

○ヒノキバヤドリギ
　ヤドリギの仲間で、半寄生です。
　ツバキ、ハマヒサカキ、サザンカ、モチノキなどの常緑樹に寄生していました。


○ハギの仲間が花を付けていました。

ミヤギノハギ

マルバハギ

また、
・京葉線の沿いの未利用地に、ニワウルシ、フヨウ、アキニレ、エノキなどの実生株がでていました。
・植込みには、シマトネリコ、エノキ、アキニレの実生株がたくさん混じっていました。
・水が無い「流れ」には、ドングリ類やアキニレ、シマトネリコの果実、タブノキの種子などがたくさん落ちていました。
・サワラ、コノテガシワの球果も観察できました。

（５）草本類
・京葉線の沿いの未利用地に、コウゾリナ（キク科）が数株出ていました。
　　

・樹林地の中に、ノシランの株がありましたがほとんど陽があたらないためか、実はつけていませんでした。
・樹林地の中に、ヒガンバナの葉がでていました。

（写真撮影者、後藤、小林。なお植物の写真は、下見の時撮影したものが多いです。）